放射線の基礎
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1. 放射線は日常生活を支えている

 皆さんは、放射線と聞くと何を思い浮かべますか?
 日常生活になくてはならないものだと言われたら、レントゲン写真とか病気の治療に使うからと思うのではないでしょうか。確かに医療分野での放射線利用は、直接的な人体への利用で、分かり易い使用方法であり、また、医学上で大きな成果を上げてきました。しかし、放射線は現代の生活において、医学的な利用とは比べものにならないくらい多岐にわたって使われています。例えば、串に刺さったフランクフルトソーセージの焼いたものは、皆さんの大好きな食品ではないでしょうか?実は、この串は使う前にカビなどを除く目的で放射線滅菌がなされています。他にもコンビニで売っている蕎麦についているカップ入りのめんつゆの蓋は、蓋に使っている素材を放射線滅菌しています。こんな具合に身の回りを見渡すと、次頁に示したようにごく身近なものにも放射線がかかわっています。
 放射線が人知れず生活を支えていることが、少しお分かりいただけたでしょうか。

 各分野での放射線利用について右の図に示しました。紙の厚さ測定や珍しいところでは、音のいい化学繊維製三味線の糸の製造、害虫駆除など、さまざまな形で応用されています。

サムネイル1

図1:生活を支える身近な放射線

サムネイル2

図2:放射線利用